第1声原稿
5番小野田和男です。通告に従い「いじめ問題について」伺います
今、人口が減少中です。夫婦で1人しか子供を産まない現状では遠からずこの日本に日本人が0人となってしまう、という人もおります。
新聞によれば2022年の合計特殊出生率が1.26。生まれた子供は77万7千人と言っています。埼玉県は1.17でした。因みに羽生市ではR3年0.98です。R4年の数字を聞くのが恐ろしいですね。
この事は晩婚、晩産も理由の一つかも知れませんね。
かって第2次ベビーブームの1972年前後は220万の子供が生まれたのですから雲泥の差です。
政府も児童手当を拡充して第3子以降は高校生まで3万円を支給をすると言っていますし、出産費用、給付型奨学金等々子育ての為の経済援助に力をいれています。
私としては当面目の前の状況に対処する事は理解するがが若者が結婚したい、と思っても安定した生活が子育てにお金がかかる為に苦しい生活を余儀なくされる、そんな状況では誰も結婚を望みません。
政府には「異次元の少子化対策」と共に、若者が安心して結婚できるように雇用の安定、生活基盤の安定に力を入れて頂きたい、と考えます。
このような状況下ですから「生まれた子供」は大事にしなければなりません。1人とて失う事なく成人に達するまで社会、保護者で守らなければならない、と私は考えます
因みに 朝日新聞 2023.3.14 デジタル記事
2.022年自殺者数  21,881人(前年比874人)
小中校生 514人(高 354人 中 143人 小 17人)
本題に入ります。
過日、5月24日の新人議員への行政事務分掌等概要説明会があり、その時教育委員会の説明の中で「いじめ」「不登校」という言葉は印刷部分にはあったが普通の文章でありました。
それを聞きながら、私は思いました。羽生市には「いじめ」「不登校」は世間で気にする程の事案でないんだな、児童、生徒は良い環境で平穏に勉強しているんだな、と感じました。素晴らしい事と感じました。
しかし無い訳ではなかろう、と思います。
そこで、学校では学校教育上「学力の向上」「社会常識」等は中心となるべき事柄と思いますが「いじめ」は発生すれば大小にかかわらず当事者にとっては大問題であり、重大事態でも発生すれば「核爆弾並みの衝撃」が起き、その子の人生を左右するかもしれないし、「大きなトラウマ」になりかねません。
平成25年、文部科学省が「いじめ防止対策推進法」を制定しましたので羽生市でも「羽生市いじめ防止等の為の基本的な方針」が平成26年12月に策定されました。
その後、幾つかの小、中学校でも「上記方針」が策定されました。その後の動きはホームページ上では見つけられませんでした。
これを読んだうえで質問します。
・「いじめの定義」とは基本方針の1pに「当該児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」とありますがこれは「本人がいじめられた」と感じれば即いじめなんだと認識致します。
そこで具体的な「いじめ予防と対策」は、最近のSNS等も含めて現在どのように実施されているか、お聞きいたします。
①いじめ担当部署及び発生時の職員構成について 
・・・令和4年9月18日の読売新聞のトップ記事に、全国の教育委員会に於けるいじめ担当部署の職員構成についての記事が掲載されていました。同紙の調査よると全国主要都市の教育委員会の53%で、いじめ問題を担当する職員が全て教員出身者で構成されているとの事です。
本来、学校を指導する立場だが、教員への「身内意識」から、いじめの放置や資料の隠蔽など、不適切な対応が各地で繰り返されているとの事です。勿論、このような場合は初期対応も遅れてしまいます。
いじめ担当部署の職員構成について伺います。また、学校でいじめ発生時の調査等どのような職員構成か伺います。
②小、中学校の種類別発生件数と原因、解消件数について(過去5年間)・・・「いじめの認知数」につて羽生市、加須市、行田市で調べてみました。残念ながら現在の実数は分かりませんでした。唯一、行田市のみH30年時点での数字は、いじめ認知件数➡小学校306・中学校65とあっただけでその後の公表はありませんでした。
しかし、R4年12月埼玉県教育委員会によればR3年4月1日~R4年3月31日の期間で「いじめ認知件数、小中高で30,874件、前年比18,6%増で10年前比10倍です。生徒1,000人当たりの「いじめ認知件数」も46,8人でこれも10年前比10倍です。羽生市でも0人ではないだろう、と思いまして伺います。
③重大事態(自傷行為含む)の発生件数と原因について・・・また、いじめにより生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがある重大ないじめは、重大事態として対処することになると思うが、過去の発生件数と原因について伺います。
④いじめられた児童・生徒への具体的な対応について・・・いじめの解消は、いじめが止まっている状態が3カ月を目安として、継続していることで解消となるようだが、いじめられた児童・生徒への解消前と解消後の具体的な対応について伺います。
⑤いじめた児童・生徒への具体的な対応について・・・また、いじめた児童・生徒への解消前と解消後の対応について伺います。
⑥進学において「内申書」上でのフォローについて・・・いじめられた児童・生徒や不登校、その傾向がある子どもにとっては内申書が不利に働くことがあると思うが、進学において内申書上でのフォローについて伺います。 
⑦未然防止と早期発見、早期対応の取り組みについて・・・これは総括となると思うが。最近では、ネットいじめやSNSいじめも深刻化している。後を絶たない子どものいじめ問題について、普段からどのような取り組みを行っているのか。また、いじめはその兆候をいち早く察知し、迅速に対応、解消する必要がある。未然防止、早期発見及び早期対応についてこれまでの取組と今後の取組について具体的に伺います。