5番小野田和男です。通告に基づき「自家用有償旅客運送への提案」について検討を申し上げます。
羽生市の人口は約54,000人。高齢者割合も30,9%で16,630人でございます。
現在、令和5年6月1日現在の高齢者調査は出ておりませんが令和4年6月1日現在で75歳ひとり暮らし1,190人・75歳以上のみの世帯774世帯おります。今年度は更に増えているものと思います。出生率は0,8ですから子供は増えない、高齢者は増える。こんな状況は当面続くと思われます。そこで高齢者の一番の悩みは「何か」と聞けば1に「移動の足」後は「生きる希望」
「居場所」「世間話がしたい」とかいろいろあります。
羽生市では福祉移動手段として「あい・あいバス」・「のりあいタクシー」を運行しております。
その利用状況はどうでしょうか、資料によれば「あい・あいバス」はバス2台で4ルート、16回運行、1日平均32人を運んでいます。「のりあいタクシー」は3台で1日平均28人の利用と聞きます。
あい・あいバスの補助金は年間約2,200万円であり利用者は令和4年では年間7,875人ですから@2,758円負担しております。のりあいタクシーは6カ月間でその補助金は約2,800万円でありました。利用者は3,350人ですから@8,275円負担しております。
今年度末はのりあいタクシーが12カ月分となりますので2件で補助金の予想は8,000万円前後と考えられます。私は過日10月11,12日に「あい・あいバス」の4コースに乗ってきました。
残念ながら4コース共に2名・3名・1名・1名のお客さんでした。
話もしてみました。少なくとも乗客の方は「便利です」と褒めてくれました。行政は民間事業と違い費用対効果だけで判断すべきではなく、一般市民の利便性を考えれば必要、と思います。
のりあいタクシーも高齢者の評判は行きは良いです、しかし帰りは予約してもすぐには来ないので評判はいまいちだそうです。土曜日も運行すれば利用客はもっと増えると考えます。
そこで行政も利用者も考えたいです。単純に利用者一人あたり「あい・あいバス」では200円頂き2,758円・「のりあいタクシー」では500円頂き8,275円の経費がかかります。これは大変な額です。
令和7年度には「のりあいタクシー」の実証期間が3年となるので「あい・あいバス」と共にこの2つをどうしたら良いのか、結論を出すようですが、私は2つに加えてもう1案提案したい、と考えます。
「交通空白地有償運送事業」、いわゆる「ささえ合い交通」を考えて頂きたい、と思っています。
最近では菅元総理が言い始め、又岸田首相は10/23の臨時国会で「ライドシエア」の導入に向けた検討を表明しております。「ライドシエア」とは所謂、白タクです。車は買えばよい、がドライバーはそうはいきません。ドライバー数は2,019年は29万人・2023年は23万人と減少しましたが、これは年収が全産業平均で496万円ですがタクシー業界では361万円だと11/4サンデーステーションで言っていましたがこれも原因の一つとも考えられます。米英はじめ世界では白タクは結構認められています。しかし日本では禁止されております。
又、現在河野大臣も「田園都市国家構想総合戦略」も閣議決定され「高齢者の足」の事を前向きに考えております。
今、状況は高齢者対策に於いて追い風になっています。
「ささえ合い交通」の参考事例を揚げたい、と思います。聞いてください。
京都府、京丹後市では羽生市と人口規模は同じ位です。2023年1月1日現在22,937世帯、人口51,981人、財政力指数0,3%.高齢化率R3年、38,1%です。
交通空白地有償運送事業法によりNPO法人「気張る!ふるさと丹後町」を2,016年5月より運営しています。配車はスマホUberを使用・乗車は丹後町のみ、降車は京丹後市全体・運賃は1,5㎞まで480円、以遠は120円/㎞追加・運行時間8時~20時(年中無休=これが大事です)・ドライバーは地元住民(16名のボランティア)・車両はマイカー・利用者は丹後町住民、観光客等です。
そこで伺いたい①市内公共交通の課題と今後について(弱者の足の確保、免許証返納者への配慮、土曜日運行の検討)②自家用有償旅客運送の活用について、(京丹後市の事例に学ぶが必要)以上2点を伺いたい。
尚、他市では社協が前面に出ている例が多いし、NPO組織で実施しているところも多いですよ。
以上です。