5番小野田和男でございます
通告に基づき救命率向上、主にAEDについて、質問致します
AEDは令和5年3月末、埼玉県内登録済台数は14,172台です、羽生市には126台設置されております。現在、羽生市には高齢者の方が約16,600人おられます。そして体力維持、健康維持の為に「生き生き100歳体操」や「サロン」又、高齢者の趣味活動が9公民館・75集会場等で盛んに行われているところです。令和4年度に於いては全公民館利用者総数は約71,000人・市民プラザでは約36,000人(コロナ前は10万人ペースでした)・文化ホール利用者数は約50,000人・老人会活動に於いては72支部、会員数3,000人で約30,000人が活動しています・民生委員等のサロン等の活動では参加者数は把握出来ませんでしたが「令和4年度では31箇所」で活動しています。このように沢山の方々が利用されています。
この時活動中に、心肺停止などで119番に通報する事もあると思います。救急車が到着するには10分位かかると思われます。その間、心臓マサージは勿論ですがAEDを5分以内に使用する事が出来れば大事に至らずに済むかもしれません。
羽生市には、登録されたAEDは公的施設には殆ど設置されております。しかし、高齢者が良く利用する公会堂、集会所等には現在設置されておりません。74自治会でも現在設置してあるのは東町公会堂に1台あるのみと思います。聞くところでは元町自治会でその予定があると聞いておりますが。
私は出来るならば全集会所に設置するべきである、と考えています。又設置されたにしても24時間何時でも誰でも使用できる状態でなければならない、と思います。いざその時に設置場所に行くことが出来ない、あるいは鍵がかかっていて使えない、それでは困ります。設置費用の面ではリース対応でピンからキリでありますが大きな金額ではありません。低金額では3,800円からのものもある、と聞きます。是非設置すべきと考えます。
そもそもAEDとはなんでしょうか
AEDとは日本語訳では「自動体外式除細動器」と訳され、突然止まった心臓に対して自動的に心電図の解析を行い必要に応じて電気ショックを与えて心臓の動きを戻す試みをする医療機器です。
AEDが何故大事か、と言うと心肺停止からAEDを使用するまでの時間が生存率に大きく関係するからです。
脳機能の損失は停止後3分~5分と言われています。だから5分以内にAEDを使用しないと大きなリスクを伴います。統計上は救急車の到着は全国平均で8~9分だそうです。しかし、この間にただ救急車を待つのではなくて心臓マッサージ等をしていれば生存率も上がり後遺症リスク減らせるそうです。
この心肺停止の死亡例は令和3年の警察庁資料の交通事故発生状況によれば交通事故件数305,425件の内2,636人死亡・火災に於いては消防白書によれば34,681件の内1,326人の死亡です。これに対して一般市民の目撃25,790人の内22,635人が死亡しております。心肺停止の死亡者はけた違いに多くゆうに死亡率88%です。
従ってこの死亡者を減らす為にはAEDの適正配置が決め手になります。何故ならばAEDを5分以内に使用する必要があるからです。心肺停止が発生した時に119番通報までに2分、AED到着から電気ショックまでに1分、残りの2分でAEDを持って来なければならないのです。5分で完結するとすれば配置場所は往復2分ですから1分以内の距離になければなりません。
諸条件もありますから完璧とはいかない、でしょうが可能の範囲という事で伺います。
そこで3項目伺います
①AEDの設置場所、利用時間の周知方法と使用件数(過去3年間)
②市民や職員や教育現場に対する救命講習の現状
③AEDの公共施設以外の公会堂や集会場への設置や助成事業についての今後の見通し
以上3項目よろしくお願い致します。